製品について

 Q 小麦アレルギーを引き起こすとして問題になっているのは、いつ頃製造された「茶のしずく石鹸」なのでしょうか?
 A 株式会社悠香は,「茶のしずく石鹸」のうち平成22年12月7日以前に販売された製品(ロット番号が3桁,及び4桁で1999番以下の製品)に,問題となる「加水分解コムギ末(水解コムギ末)」が含まれてるとして製品の自主回収を行っています。したがって,これらの「茶のしずく石鹸」をお持ちの方は,直ちに,使用を中止してください。なお,同社によれば,同社が現在販売している平成22年12月8日以降の「茶のしずく石鹸」およびその他他製品に「加水分解コムギ末(水解小麦末)」は含まれていないとのことです。
 
 Q どのような成分が小麦アレルギーを引き起こすのでしょうか?
 A 「茶のしずく石鹸」の中に含まれていた「加水分解コムギ末」という成分が小麦アレルギーを引き起こすものと考えられています。しかし,すべての「加水分解コムギ末」 が小麦アレルギーを引き起こすわけではなく,「加水分解コムギ末」はメーカーによって作り方が異なっており,商品によって使用濃度や使用方法も異なるようです。成分の詳細やアレルギー発症のメカニズム等については,リュウマチ・アレルギー情報センターのWebサイトにて詳しく説明されています。
 
 Q 現在販売されている「茶のしずく石鹸」は大丈夫なのでしょうか?
 A 株式会社悠香によれば,平成22年12月8日以降に販売されている「茶のしずく石鹸」に小麦由来成分(加水分解コムギ末)は含まれていないと説明されています。
 
症状や診断について

 Q 小麦アレルギーを発症すると,どのような症状が出るのでしょうか?
 A 小麦アレルギーの症状は,人によって様々で,瞼の腫れ,顔のかゆみ,発疹,かぶれなどの皮膚症状から,徐々に全身症状に移行するケースもあります。全身症状としては,全身の発疹,血圧低下,下痢,嘔吐,呼吸困難などがあげられます。特に小麦を含む食品を食べた後に運動した場合に,アナフィラキシー症状を示し,呼吸困難となる例が目立っています。なお,現在死亡例は確認されていません。  リュウマチ・アレルギー情報センターのWebサイトには,「診断の目安」も記載されています。

 Q どこの病院に行けば,「茶のしずく石鹸」による小麦アレルギーであるのか診断してもらえるのでしょうか?
 A リュウマチ・アレルギー情報センターのWebサイトに全国の診療可能施設の一覧が掲載されており、九州沖縄地域の診療可能施設も掲載されています。
 
相手方との交渉について

 Q 悠香から「茶のしずく石鹸」の返品交換に応じると連絡が来ているのですが,返品に応じる場合の注意点を教えてください。
 A 返品した商品の箱の写真を撮影したり、ロット番号(製造番号)を控えたり,返品時の宅配便伝票や交換時に同封されるお知らせなどを手元に残したりするなどどのような商品を返品したかを記録として残しておくといいでしょう。
 
 Q 悠香に小麦アレルギーを発症したと連絡したところ,診断書や治療費の領収証を送付するように言われましたが,応じても大丈夫でしょうか。
 A いろいろな考え方があるところですが,福岡弁護団としては,悠香に被害の実態を伝え,被害者の経済的負担を減らすために,診断書等の書類を悠香に送付することは差し支えないものと考えています。但し,診断書等の書類は今後も使用する可能性がありますから,原本を手元に置いてコピーしたものを送付した方がいいでしょう。
 
 Q 悠香から連絡があり,金銭支払いの申し出があった場合には,どうすればよいのでしょうか?
 A そのような金銭支払いの申し出が悠香からなされた場合,その金銭支払いがどのような意図の下でなされようとしているのかによります。被害が軽微である場合等には,この申し出に応じることが有利となる可能性も否定できません。しかし,この申し出に応じたことによって,一切の問題を終結させ,今後,新たに症状が現れた場合であっても,それ以上の請求をすることができなくなる可能性もあります。相手方のこのような申し出に応じてもよいかどうかは,悠香の申し出の意図やその提示額や被害の大きさなど,様々な個別的事情によって異なり,一概にお答えすることはできなせん。悠香の申し出が一切の問題を終結させるようなものである可能性がある場合には,弁護士に相談されることをお勧めします。
   
「茶のしずく石鹸」によるアレルギー被害の法的責任について

 Q 株式会社悠香に対して損害賠償を請求できるのでしょうか?また,できるのであれば,どれくらいの額を請求することができるのでしょうか?
 A 現在,福岡弁護団では,全国各地の弁護団と連絡をとりながら,今回のアレルギー被害について,悠香や製造元会社等の法的責任を問うための一般的な問題点を検討しており,説明会やウェブサイトを通じて情報を提供していきたいと考えています。しかし,個々の被害者の方について,損害賠償請求をすることができるのか,あるいはどれくらいの額を請求できるのかという問題は,「茶のしずく石鹸」を使用していた期間や方法,症状の程度や治療期間などさまざまな事情によって異なり,一概にお答えすることはできませんので,「茶のしずく石鹸」によるアレルギー被害ではないかとして,その損害賠償請求をお考えの方は,弁護士に相談されることをお勧めします。
 
 Q 病院で小麦アレルギーと診断され,定期的に通院していますが,これらの費用を請求することはできるのでしょうか。
 A 現段階で,悠香の法的責任について断定的なことは申し上げられませんが,「茶のしずく石鹸」によるアレルギー被害として悠香や製造元会社に損害賠償を請求する場合には,当然,これら治療に要した費用も請求することになりますので,入通院治療費,通院のための交通費などの領収書を保管しておくほうがよいでしょう。
 
 Q 残っている「茶のしずく石鹸」やその外箱,購入伝票などは処分してもよいのでしょうか?
 A 茶のしずく石鹸」のによる被害について損害賠償を請求するにあたっては,「茶のしずく石鹸」を使用していたことを証明する必要があります。使いかけあるいは未使用の製品,その外箱や注文書や納品書があるからといって,必ずしも「茶のしずく石鹸」を使用していたことにはなりませんが,製品の使用を示す証拠のひとつとなりますので,使いかけあるいは未使用の製品,その外箱,配送に使われた梱包用の箱,注文書や納品書などのほか,製品の購入時期などが分かるような記録やダイレクト・メールなど,「茶のしずく石鹸」に関する資料は,できる限り保管しておくことをお勧めします。

 Q 「茶のしずく石鹸」は使い切ってしまって残っていませんが,どうすればよいのでしょうか?
 A 「茶のしずく石鹸」は,通信販売なので,相手方に注文や発送の記録が残っていると思われますので,製品を使い切ってしまって,外箱なども残っていない場合であっても,「茶のしずく石鹸」の購入歴を明らかにすることは可能だと考えています。「茶のしずく石鹸」を知人から購入したり,もらったりした場合には,その入手経路を明らかにすることが必要です。その知人がどのようにして製品を入手したのかを問い合わせておくとともに,その知人が「茶のしずく石鹸」の注文書や納品書を持っている場合には,それらを保管しておいてもらうよう依頼しておくとよいでしょう。

 Q 「茶のしずく石鹸」をいつ頃から使っていたのかを示す記録が何もありませんが,どうすればよいのでしょうか?
 A 前の質問でもお答えしたように,「茶のしずく石鹸」は通信販売なので,相手方に注文や発送の記録が残っていると思われます。しかし,製品の購入時期と使用時期や期間は必ずしも一致するものではありませんので,いつからいつまでの間(使用の開始時期と終了時期),どのように使用してきたか(使用方法や頻度),いつ頃どのような症状が現れたのか(発症の時期や症状,その後の経過)などについて,時系列で整理して記録し,メモにしておいてください。
 
全国的な対応について

 Q 私は大阪に住んでおり,地元である大阪の弁護士さんに相談したいのですが,どうすればよいのでしょうか。
 A 「茶のしずく石鹸」によるアレルギー被害については,福岡だけではなく,東京、大阪、名古屋など全国各地に被害救済弁護団が結成され,その数もしだいに増えています。そして,これら各地の弁護団は,全国連絡会を構成して,相互に情報交換を行い,協力して対応にあたっています。最寄りの弁護団にご相談ください。